力学§5メモ2
・孤立していない系Aについて考える。この系が、他の与えられた運動をしている系Bと相互作用しているとする、
=系Aは与えられた外場(系Bによって作られる)のなかで運動する。
・系AのラグランジアンLaを求めるために、全系のラグランジアンLを用いる。系A+Bが孤立系であると仮定すると、
L=Ta(qa,\dot{qa})+Tb(qb,\dot{qb})-U(qa,qb).
(Ta,Tb:系A,Bの運動エネルギー, U:共通のポテンシャルエネルギー)
座標qbには、与えられた時間の関数を代入すればよく、第二項は時間だけの関数T(qb(t),\dot{qb(t)})となる。したがって、ある他の時間の関数の完全導関数となり、省略できるため
La=Ta(qa,\dot{qa})-U(qa,qb(t)).
・外場の中における1質点の運動に関するラグランジアンの最も一般的な形は
L=mv^2/2-U(r,t).
運動方程式は
m\dot{v}=\frac{\partial U}{\partial r}
・全ての質点に同一の力Fを及ぼすような場を一様であるという。この場では明らかに
U=-Fr.
・物体間の相互作用が拘束の性質を持つ場合、物体の接触箇所に摩擦が生じ、力学の適用限界が生じる。(しかし多くの場合、系内の摩擦は無視できる程小さい)